函館、雪とネオンとパチンコの街

北海道函館市。
海と坂の街であり、そして意外にもパチンコ・スロットの街でもある。
冬になると、吹雪の中でも開店を待つ客の列が見える。みんな寒さに肩をすくめながらも、手にはコーヒー缶。目だけが真剣だ。

この街には多くのホールがある。
日乃出ひまわり函館ひまわりプレイランドハッピー本通店マルハン函館大門店ライジング函館五稜郭ベガスベガス函館港店マルハン函館港店ベガスベガス函館空港前店ベガスベガス函館昭和店ベガスベガス函館吉川店ベガスベガス函館神山店ケイオー湯川店ベガスベガス函館新港店パーラーパチパチ桔梗店INDY函館ロイヤル函館店BINGO南茅部店パチンコ富士パチンコボンボン

名前だけ見ても、ひとつひとつに地域の歴史や客層の違いがにじむ。
「港町」「昭和」「五稜郭」――どの地名にも函館らしい響きがある。

繁華街の大門エリアにはマルハンがあり、夜になるとスーツ姿のサラリーマンが打ち終えたあと、近くの居酒屋に吸い込まれていく。勝った者も負けた者も、同じように笑ってビールをあおる。
負けた夜は、ラーメンで締めるのが函館流だ。あっさり塩が定番だけど、最近は味噌や魚介も人気。とくに「函館ラーメン」や老舗の「一文字」「滋養軒」あたりは外せない。冷えきった身体が一気に温まる。

パチンコの換金率は店によってまちまちだが、どこもそれなりに競争が激しい。
大型店は設備が新しく、低貸し専門のホールは地元客の憩いの場になっている。
この街では勝ち負けよりも、習慣のように通う人が多い。雪が降っても、風が吹いても、ホールの明かりは消えない。

夜の大門はネオンがきらめき、海風が肌に冷たい。
ラーメンの湯気が立ちのぼる屋台の前で、誰かが言う。
「明日は五稜郭行ってみっか」
そうやってまた一日が終わり、次の勝負が始まる。

函館のパチンコ店は、ただの遊び場じゃない。
寒さと生活の中で、人が人とつながるための場所でもある。
雪の中で、今日も誰かがハンドルを回している。