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専業ピンはつらいよ


札幌の冬は本当に寒い。朝の空気は肌を刺すようで、息をするたびに白い煙が浮かぶ。パチンコ店のネオンが雪に反射して、少しぼやけて見える。そんな街を歩きながら思う。専業はピンじゃ厳しい。どんなに腕があっても、今の時代は一人じゃやっていけない。


軍団で動くやつらは情報を共有して、シマごとに立ち回る。朝の抽選も、リセット狩りも、すべて分担して効率化している。ピンで挑めば不利になるのは当然だ。兼業も同じ。仲間がいるやつほど結果を出す。結局どんな仕事も、人とのつながりがものを言う。


夜になって、寒さに負けてすすきのへ向かった。人の流れをかき分けて「札幌ラーメン悠」の暖簾をくぐる。味噌の香りが店いっぱいに広がって、カウンターの湯気がやけにあたたかく感じる。スープを一口すする。濃厚で、体の芯まで染みる味だ。外の雪の冷たさが一瞬で遠のく。


専業っていうのは、いつどうなるか分からない稼業だ。今日勝っても明日は負けるかもしれない。けれど、それでも打ち続ける。お水の女たちも似たようなものかもしれない。違うのは、彼女たちにはまだ潰しがきくってことくらいだ。


明日もまた朝の寒さを感じながら、ホールへ向かうんだろう。雪の街で、変わらない日々を少しずつ積み重ねていく。



 

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すすきの専業パチプロ日記