スクランブル交差点を渡る人波、その向こうに煌めくホールのネオン。渋谷は若者の街であり、同時に専業パチプロたちの狩場でもある。彼らは人混みに紛れ、スマホでデータを追い、空いた瞬間を逃さずに座る。ファッションやカルチャーの最前線にいながら、彼らの視線は常に数値と確率に注がれている。派手な街の喧騒の中で、無表情にレバーを叩く姿はむしろ異質だが、そんなストイックさこそが渋谷で生き残る術。ネオンと欲望の渦の中で、今日も彼らは静かに戦っている。