爆サイ書き込みは訴えられるのか？北海道のパチンコ店のケースを考える
事例のイメージ

掲示板に、あるパチンコ店の店員に関して「態度が悪い」「不愛想」「接客がクソ」といった書き込みが投稿されたとしましょう。中には「その人のせいで行かなくなった客も多いはず」といったコメントもあります。

こうした投稿は、単なる客の不満表明に見えますが、法的にはどのように扱われるのでしょうか。

名誉毀損にあたる可能性は？

名誉毀損とは、事実の摘示や虚偽の情報によって社会的評価を下げることを指します。

「デブ」「態度が悪い」といった表現は、容姿や性格を侮辱するものであり、侮辱罪や名誉毀損に該当する可能性があります。


特定の店舗や「店員」として誰かが容易に推測できる場合は、その人物の社会的評価を下げる結果となり得ます。

ただし、日本の裁判例では「接客が悪い」「不愛想」などの評価的表現は意見や感想の域にとどまると判断されることも多いです。

業務妨害になる可能性

さらに「この態度の悪さで客が減った」というような書き込みは、店舗の営業に悪影響を与える可能性があります。

店の信用を傷つけ、客足に影響するなら、信用毀損罪や威力業務妨害罪が成立する可能性もあります。

ただし「本当に客が減った」などの証明は難しく、法的に争う場合は相当な立証責任が伴います。

店や本人が取れる対応

削除依頼
掲示板管理者（例：爆サイ）に対して、該当投稿の削除を依頼できます。


発信者情報開示請求
特定の人物を名誉毀損で訴えるためには、IP開示を経て投稿者を特定する必要があります。


法的措置
投稿が悪質で継続的な場合、弁護士を通じて損害賠償請求や刑事告訴を検討することも可能です。
実際のところ

「接客が悪い」という感想レベル → 訴えても勝てる可能性は低い


「デブ」「クソ接客」など容姿や人格攻撃 → 侮辱として成立する余地はある


「この人のせいで客が減った」など営業に直接の影響を匂わせる → 信用毀損や業務妨害の争点になり得る


結論

掲示板での「接客が悪い」「不愛想」といった不満は、表現の自由の範囲とされることも多いですが、容姿や人格を中傷する書き込み、店の信用を損なうような発言は法的リスクを孕んでいます。

パチンコ店や従業員が不快に感じた場合は、まず削除依頼や相談窓口の利用、さらに必要に応じて弁護士を介した正式な対応を検討すべきでしょう。


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